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宿坊亀時間2019秋報告

※明王院さんの写真は許可を得て撮影しております。

11月9日・10日で開催された宿坊亀時間は、秋晴れの快晴に恵まれて無事に終了しました。
季節の変わり目で体調を崩された方もいたりして、参加者はちょっと少なめでしたが、
その分だけコミュニケーションの濃密な時間となりました。

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宿坊亀時間一行は鎌倉駅で集合した後、バスで鎌倉宮へ。
まず向かったのは二階堂の谷にある覚園寺さん。

愛染堂にて、覚園寺の住職さんも同席していただき、般若心経を読経。
その後、40年以上覚園寺に務めるベテラン、遠藤さんに境内をご案内いただきました。
噺家のような口調で、寺にまつわる昔話を語り、冗談も混えて説明してくれました。
このお寺の境内はいつでも静寂そのもの。
心洗われるひと時です。

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再びバスを乗り継いで、材木座の亀時間へ。
ここでイベントの意義を高めるため、携帯電話を一旦お預かり。
カモミールティーでほっとひと息ついた後は、神田和尚によるお話、
「仏教の教えが心にくれた効用。なぜ私は出家したのか。」。
初めて聞く逸話もあり、人生は悲喜こもごも、いろいろなことが起きるのだな、と深く感じ入りました。
胸襟を開いた神田和尚に続き、参加者全員の自己紹介。
楽しそうだなと思って気軽に参加した方から、密教に興味があって来た人、
神田和尚の人徳に惹かれた方まで様々です。

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8畳間に移動して、心を落ち着かせる瞑想、数息観を体験。

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その後、材木座の銭湯「清水湯」へ。

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精進料理ではありませんが、肉魚を使わない料理をcafe kamejikan店長ゆうりが提供。
手間をかけた品々が参加者のみなさまにとても好評で、舌鼓がポンポンと鳴り、レシピを知りたい人続出でした。
新鮮な鎌倉野菜の美味しさも際立ちました。

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夕食後は高野山歴10年の神田和尚による高野山案内。
紋切り型の解説ではなく、高野山と日本人の心の深層との関わりを教えてくれて、とても興味深いものでした。
その後、Q&Aの時間で盛り上がり、気が付いたら就寝時間を30分も過ぎていました。
22時半、就寝の時間です。

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2日目の朝は5時半起床。

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再び8畳間に集合して瞑想体験。今回は20分を2セット行いました。
1日目よりも深い体験ができたかと思います。

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朝食は雑穀粥と漬物3種、亀時間自家製の梅干し。

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前回開催したとき、せっかく材木座まで来たのに海に行かないのは勿体無いと感じたので、
「海を感じる時間」として食後に朝の散歩へ。

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身支度を済ませて車で十二所にある明王院へ移動してきました。
茅葺屋根の本堂にて、不動明王の特別参拝と般若心経の読経。
こちらの不動明王は運慶の弟子、定慶による作とされており、鎌倉時代に作られたもの。
鎌倉の鬼門に位置する明王院は鎌倉政府の祈願所を担っていました。
元寇の際にも、この不動明王に祈祷が捧げられたそうです。
毎月28日に護摩法要が行われておりますので、参拝してみてくださいね。

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その後、隣のお堂をお借りしてのシェアリング。

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明王院さんからお茶と羊羹をいただきました。

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今日も気持ち良い秋晴れ。縁側でのんびり過ごす時間もまた貴重。今ここにいる幸せを噛み締めます。

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集合写真を撮ってイベントが無事終了。
参加者からは「自分と向き合う良い時間になった」、「日常から束の間離れて良い時間を過ごせました」、「皆さまと座ることで瞑想をより楽しく感じました」、「瞑想を日常の中で取り入れられたらいいなと思いました」、「ここでしか聞けない話の数々、貴重で濃い時間でした」などの有難い感想をいただきました。

年中参拝客で賑わう八幡宮や大仏とは真逆の静寂な時間が流れる2つの寺院、覚園寺と明王院。
同じ鎌倉でもこんなにも異なる体験ができるのかと改めて驚かされました。
それは歴史を積み重ねてきた鎌倉文化の奥深さであり、
その奥へと導いてくれた神田和尚がいたからこそ成しえた貴重な時間です。
そして亀時間と材木座海岸で過ごした時間もまた、日常から離れた特別なものだったと感じます。

企画にご協力いただきました覚園寺様、明王院様に改めてお礼申し上げます。
そして、神田和尚のご尽力に心より感謝いたします。

<MASA>

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