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『鎌倉の海岸線を歩く&腰越夏散歩』亀時間探検隊 第4次遠征

「日常にもっと冒険を。」を合言葉に活動している亀時間探検隊。
と言いながら、去年の10月以来約10ヶ月振りの遠征となります。
今回、東は逗子市、西は藤沢市に挟まれた鎌倉の海岸線全長約6.5kmを
出来るだけ海沿いに歩いて踏破しよう、という企画です。

出発地点は最南端の逗子市側、逗子マリーナの目の前にある飯島の岩場から。
目の前には第二次遠征した日本最古の築港遺跡「和賀江嶋」。
左端に見えるのが江ノ島、その隣は今回の一つの山場、稲村ヶ崎。

本日は大潮ですので、ずいぶんと港跡が現れています。
鎌倉時代当時の港湾業務は極楽寺が請け負っていたそうです。
和賀江嶋は昔から現在に至るまで、地元の方が定期的に掃除したり、
流された石を元に戻したり保護活動をされています。


材木座の浜はゴミもなくとても綺麗。
写真は爽やかな隊員二人ですが、実際は出発早々に去年の滑川踏破の恨み節が。
「もうあんな大変なことは絶対しない。」とか、「今日があれくらい大変だったら即中止する」とか。
隊長の立場も大変です・・・。

滑川を越えて材木座から由比ヶ浜へ。
今日も、鎌倉の山々からの水が滑って流れて海に注いでいます。

ファミリーに人気な材木座とは対照的に、ビキニギャルで賑わうという噂の由比ヶ浜。
「俺も若けー頃はよぅ・・・」、嘘です。お伝えできるような武勇伝は過去に一度もありません。
鈴なりの水着ギャルたちを密かに期待していましたが、平日の午前中は割りと静かです。


由比ヶ浜の端から来た道を振り返るの図。引き潮だと本当に浜が広いですね。


隊は一路稲村ヶ崎へ向かいます。

稲村ヶ崎は14世紀に書かれた「太平記」によって、
新田義貞が鎌倉幕府を倒すために攻め入った場所として有名になりました。
鎌倉が誇る自然要塞の山々には7つの切通がありましたが、
幕府は当然守りをしっかりと固めており、5日間の激戦が繰り広げられます。
攻めあぐんだ義貞は、刀を稲村ヶ崎から海に投げ入れると潮が引いて隊は一気に鎌倉に攻め入った
というストーリーですが、実際には引き潮を狙って、海側から攻めたのではないか、という推測があります。
新田義貞が攻めたのは今からちょうど680年前の1333年5月21日深夜。
旧暦の満月は15日と決まっていますから、大潮ではなかったようですね。

今日は満月で大潮。最大干潮時刻は11時04分。
実際に稲村ヶ崎を大潮の干潮時に渡ってみようと決意を固めていたのですが・・・。
上から眺めても歩けるような状態ではありません。
伝説は作り話だったのでしょうか。


こちらが稲村ヶ崎の公園にある太平記の伝説を書いた石碑です。
後から調べてみると、新田義貞は海沿いではなく、近くの霊仙山沿いの道から攻め入ったという説もあるそう。
真実や如何に!?


稲村ヶ崎公園からの眺め。鎌倉随一の夕日スポットです。


稲村ヶ崎でロミ隊員、お手柄の発見!干からびたギンカクラゲです。
生きた姿が見たい方はこちらのリンク「亀時間探検隊第2次遠征 和賀江嶋」をどうぞ。


この季節に多く見られる海藻「ミル」。何と、湯がいて食べられるそうです。
そして「海松文(ミルモン)」として平安時代より布の文様として使われていたのでした。
この深緑を「海松色(ミルイロ)」というそうです。日本人に馴染みの深い海藻なのですね。
知らないことって多いなと改めて思いました。

こちら波打ち際でさまようコガネムシ。
人生に迷いがあることが見て取れます。
もし僕らの人生も俯瞰できたとしたらこんなものでしょうね。


七里が浜はサーフポイント。遠くにヨット、サーファーたちの向こうにカヌーと、
マリンスポーツが盛んです。


亀時間には最近台湾からのお客様も多いのですが、
江ノ電駅の「鎌倉高校前」は漫画「スラムダンク」に出てくるということで、
鎌倉詣の重要スポットになっています。


七里ヶ浜の西の端、小動(こゆるぎ)まで到着。其の先は、腰越の漁港。
行政区分上はこの先の腰越海岸まで鎌倉なのですが、お腹が空いたので
ここで海岸線を歩くのは終了。陸に上がり腰越の商店街へと進みます。


まずは通りを右手に折れて萬福寺へ。江ノ電腰越駅に近いこの寺は、
源義経が腰越状と呼ばれる嘆願書を兄、頼朝に書いた場所として知られます。

平家を滅ぼす功績を残したにも関わらず危険な存在となることを恐れた頼朝は
1185年5月に義経がこの地で認めた腰越状を送ったにも関わらず
鎌倉に決して入れなかったのでした。つまりこの地は昔は鎌倉の外側だった訳ですね。

萬福寺前、住宅すれすれに進む江ノ電。


腰越は江ノ電が車道の真ん中を通るという路面電車的な風景が、旅情をそそります。

まず隊が最初に訪問したのがこちら「イグル氷菓」さん。

藤沢のプラム、三浦のスイカなど地元フレーバーも充実。
東京にも卸したりしていて人気だそう。

●イグル氷菓
住所:鎌倉市腰越3-8-26
お休み:月曜日(祝日を除く)
営業時間: 11時から17時まで
お店のHP:http://iglu-ice.jp/


古い写真屋さん。

古い自転車屋さん。昔ながらの商店残存率は鎌倉でも屈指です。


日蓮が死刑を免れた刑場後にできた龍口寺。訪問はまたの機会に。

次に訪れたお店は「Kondo sisters」というパン屋さんと「Merket SE1」というジェラート屋さん。
Kondoさんは写真を撮り忘れましたが、美味しかったですよ。
本店は七里ヶ浜の坂の上にあります。


Market SE1さんはイグル氷菓の姉妹店でこちらが姉。
ノンホモ・パスチャライズ牛乳「山地酪農」と新鮮な旬の果物や野菜を使ったジェラート。
味も豊富で選ぶのに迷います。

●The Market SE1
住所:藤沢市片瀬海岸1-6-6
お休み:月曜日
お店のHP:http://www.themarketse1.com/


この日は前半曇り空だったにも関わらず、紫外線が強くとても疲れてしまいました。
疲れ知らずの隊員たちはこの後更に江ノ島を探検したそうですが、僕はこれにて終了。
海沿いを歩くなら夏は避けたほうが良いという結論です。
次回の探検もお楽しみに!

<MASA>

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