新年のご挨拶 2017
新年あけましておめでとうございます。
何を書こうか迷って、去年の新年のご挨拶を振り返ったら結構良いことが書いてありましたよ。
自画自賛で恐縮です。
「結果よりも過程を大切にしたい」とか
「亀時間には偶然出会った人同士の対話によって、より良い未来への可能性に気づけるチャンスがあります」とか。
何食わぬ顔して同じことを書こうかと思ったくらいですがバレたら事ですから、
年を改めるにあたり去年の出来事を振り返ってみると・・・。
お蔭様で無事に5周年記念イベントは終了したのですが、
昨年の秋、ちょっとした災難続きがありました。
亀時間のパソコンが壊れて新品購入、
掃除機と洗濯機が壊れて新規購入、
スマホ水没で新規購入と、電化製品の入れ替えラッシュ。
それだけでは終わらず、
レンタカーを借りたら、いつの間にか角を擦って7万円弁償、
家庭では実家の母が大腿骨骨折で入院。
次々に家族も体調不良、僕も心労がたたり最後にはダウン。
そんなことが僅か1か月の間に怒涛のように起こったのです。
今年は本厄か?お祓い行けよっていうレベル。
何か予期せぬ事態起きるたびに「負のスパイラルが止まらない!」が合言葉になってきました。
スタッフがだんだん僕から距離を置いてきたように感じるのは気のせいでしょうか・・。
不幸は空気感染しませんけどねえ。
この話を友人にすると、大抵の人が私はまだまだ大丈夫だなと、
上から目線で勝手に安心してくれるのが、不幸中の幸いでした。
「人生万事塞翁が馬」だ、「災い転じて福となす」だ、
と自分に言い聞かせてなるべく淡々と日々を過ごしていたつもりでしたが、
卒乳を機に娘の夜泣きが毎晩続きストレスは最高潮へ。
家庭内も不穏になって機械が壊れるだけじゃなくて遂に家庭も崩壊か!
という冗談のような本当の状態にまで陥りました。
まあ崩壊しなかったので、開けっ広げにここに書いている訳ですけどね。
その状態からどうやって立ち直ったのか。
ここが大事、ここからが本題です。
どげんかせんといかん!と思っているとき、
「GO WILD 野生の体を取り戻せ! ―科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス」
(ジョンJ.レイティ, リチャード・マニング著)という本をたまたま読みました。
簡単に言うと現代文明というぬるま湯から抜け出して野生を取り戻すための提案書。
そして開眼しました。
そこには「体を動かさないと脳も退化する」と書いてあったのです。
当時、忙しくて体を動かす暇もなく、慢性的な運動不足。
休憩してリフレッシュする心の余裕もありません。
うっかり忘れ、勘違いなどが増えて、脳機能が劣化していることを自覚するようになっていたのです。
それ、今に始まったことじゃないよってスタッフにツッコミ入れられそうですけど。
よし体を動かそう!そこから一点突破しよう。
本を読んだ翌朝発奮し、久々に近所の山を走りました。
とても清々しい気持ちになりました。
忙しいは言い訳に過ぎない。
セルフマネジメントが出来ていないだけだ。
とはいえ、育児と仕事の反復横跳びな毎日。
純粋に運動をするための時間もなかなか捻出できません。
そこで思い切ってバイク通勤から自転車通勤に変えました。
重たい荷物を背負おうとも、風が吹こうとも。
無理をせず、有酸素運動をすることを心がけて2か月が経ちました。
今では当初辛かった小坪の上り坂がそこまで大変でなくなり、
15分かかっていた通勤時間も先日タイムを計測したら10分を切るまでにスピードが上がっていました。
体も少し軽くなってきたように感じます。
その結果、脳機能は改善されたのか?
残念ながらそこはまだ体感はないのですが、当時感じていた頭の中のモヤモヤした雲は消えたように思います。
嵐のような時期が過ぎて家庭にも少しずつ平和が戻ってきました。
念の為、極楽寺に住む優しい知人から奈良の神社のお清めの砂をいただいたので家に撒く予定です。
さて、便利なバイクを手放し、比べると不便な自転車に乗り換えることでQOL(生活の質)が改善しました。
不便は悪いこととされていますが本当でしょうか?
「自動車が発明されて、人々はより歩かなくなり、
計算機が発明されて暗算をしなくなり、
パソコンが発明されて文字を書かなくなり、
インターネットが発明されて、質問は全部グーグルが答えてくれるようになり、
自分の頭で考える必要がなくなりました。」
こんな内容のことが、どこかのネット記事に書いてありました。
ここまで例を列記すれば明白ですが、
便利の代償として、実は僕達は退化の坂道を少しずつ転げ落ちています。
改めて不便を楽しむことを前向きに捉える心の持ち方をしないといけないですね。
グーグルに答えを訊く前にまずは自分で考えよう。
誰かが与える答えではなく、自分が出した答えを大切にしよう。
自分で考えることで脳は進化するのだから。
車も便利だけど使わなくても出来ることは使わないようにしよう。
体を動かすことで僕らの体は進化し、更には脳も進化するのだから。
”便利”はそんなにいい言葉ではなく”不進化”なのだ!
実体験からそんなことを考えた年末でした。
他山の石としていただければ幸いです。
閑話休題。
昨年12月は亀時間の建物の修繕が行われて、外壁が綺麗に塗装されて生まれ変わりました。
大家さんが大切にされているこの立派な古民家は今年で築91年を迎えます。
100年と言わず150年、200年と皆に愛されて生きる建物となりますように。
まずは本年もお付き合いの程、どうぞよろしくお願いいたします。
亀時間 代表:櫻井雅之
※写真はスタッフRomi作、酉年のお飾りと綺麗に化粧直しした亀時間
<MASA>