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2000年10月に日本を離れて、アジアとアフリカを陸路で移動した2年10か月の旅での経験を元に、2011年にゲストハウスを仲間と立ち上げて現在10年目。

旅での体験は確実に人生の血肉となっていますし、旅があったからこそ亀時間が出来ました。しかし、旅の記憶はだんだん色褪せて、夢のようになってきていることは否めません。

自分にとって宝のような経験の数々を形にしたいという思いは持ち続けていたのですが、当時のことを思い返す度に沸き起こる、悲喜こもごもの感情に圧倒されて、途中で投げ出すこと数回。

6年前、旅の概略と亀時間を立ち上げるまでの軌跡を書いた書籍「亀時間~鎌倉の宿から生まれるつながりの環」を出版するにあたり、代官山蔦屋書店の旅行コンシェルジュで旅行ライターの森本剛史さんとの出会い、お世話になりました。しかし、彼は2冊の本を書く構想を持ったまま、突然あの世へと旅立ったのです。それをきっかけに、「人間はいつ死ぬのか分からない。やるなら今でしょ!」と再び、執筆を再開。しかし、眼の前の仕事や子育てを優先しているうちに、そのままに・・・。

2年前、再度一念発起して、汚い字で書きなぐった日記、海外のネットカフェで日本語入力が出来なかったため親や友人宛にローマ字で送りつけたメールを頼りに、強い印象に残った出来事から書き始めました。時が経ったことは悪いことだけでもありません。膨大な旅での出来事の中から本当に大切だと思うストーリーが次第に心の中で結晶化していました。

旅の一区切りである、南アフリカのケープタウン到着までを書き上げて一段落を付けたのが数か月前。丁度コロナ禍の真っ只中でした。それ以降、校正を続けていたところ、この10月で旅を始めてちょうど20年が経つことに、ふと気が付いたのです。このタイミングで発表しないと一生お蔵入りになると悟り、noteに連載することを決めました。

一個人の経験に過ぎませんし、スマホが普及する前の昔話ですが、自分が地を這うように旅して、この目で見た世界を伝えたいという想いがあります。人生の回り道をしながらも、そこでその時にしか得られない経験を体に刻んだ記録が、誰かの役に立てば幸いです。

旅で沢山の人たちに出会いました。文中の登場人物はすべて実在するのですが、想定外の迷惑をかけないように名前は全て変更しました。武勇伝も無ければラブロマンスもない旅のお話です。当時の日程をなぞりながら随時更新していく予定ですので、良ければしばらくお付き合いください。

旅立ちの日は8日後、10月10日です!

下記noteリンクから御覧下さい。

https://note.com/masa_kamejikan