鎌倉音さんぽ報告
2012年11月17日(土)18日(日)に開催された鎌倉音さんぽ。
毎度おなじみサウンドスケープナビゲーターは、大東島で音に目覚めた岩田まりえさん。
土曜日はまさかの土砂降りでしたが、予定を変更して亀時間を音探検するワークショップを開催。
二人一組になり、一人が目隠しをして亀時間を歩いたり、とても新鮮な体験でした。
亀時間の秘密音スポットもまりえさんが発見!
みんなでゆっくりと夕食を食べて翌朝に備えます。
翌日日曜日は9月かと思うようなポカポカ陽気に恵まれて開催。
もう一人、鎌倉の歴史ナビゲーターは、こちらもおなじみソンベカフェの宇治さん。
音のさんぽだけでも内容は充実しているのですが、宇治さんによる解説が加わることで楽しみが倍増します。
宇治さんのすぐ左の顔がまりえさん。
一行は早起きして人気のない鎌倉最古の神社、甘縄神社へ。
体操した後、早速耳のワークショップ開始です。
目を瞑り、耳を澄ませるとだんだん周囲の音の輪郭がはっきりしてきます。
前夜の大雨が岩から染み出て、ポタリ、ポタリ。
側溝を流れる雨水の音。心地よく、でもさりげなく。
タブの大木。
街にいると気がつきませんが、山はもう晩秋に差し掛かり紅葉の季節になっていました。
色とりどりの落ち葉。
音さんぽご一行様はこれより大仏坂切通しへ。
ところどころぬかるみもありましたが、雨上がりの自然もまた良いものでした。
ファシリテーターのまりえさんは「落ち葉が落ちる音を聞こう」と
この切り立った崖の前でも、みんなで耳を澄ませてみました。
そして、最終ワークショップが行われる某所へ。
人工物が見えない貴重な場所です。
みんな思い思いの場所へ散り、自分だけの音を見つけます。
飛行機。虫の羽音。自分の足音。
集中が高まると風が渡るときに擦れる葉音も聞こえてきます。
朝が早かったせいか、あちこちから心地よいいびきの音が聞こえてきたのはご愛嬌。
聞こえた音のシェアリング。絵、俳句、詩など自由な表現で発表です。
街のすぐ傍に自然が残る鎌倉ならではのイベント、音さんぽ。
便利な環境で鈍っていた自分の五感が活性化するのを体感できました。
自然の中で時を過ごし、遊ぶなかで、忘れかけていた大事なことを思い出せました。
次回は来年の春に開催予定です。お楽しみに。
<MASA>