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鎌倉駅⇒亀時間 道草の道~大町編~



前回の『鎌倉駅⇒亀時間 道草の道~小町編~』に引き続き、大町編をお送りします。
小町から写真の下川橋を渡って大町へ入ります。
突き当たると鎌倉時代に整備された大路の1つ、小町大路に出ます。

小町大路を右に曲がり、右手に登場するのが老舗の酒屋さん「石川屋酒店」。
ここでのお勧めは店頭で飲める生ビール一杯300円!
マイジョッキ持参OKです。


青空の下、喉を潤す琥珀色の一杯。
お酒を飲まないロミ隊員には申し訳ないですが、昼ビール最高でした。
このまま、まっすぐ南へと進めば亀時間へ辿り着けるのですが、
今回は道草なので、敢えて小町大路を逆の北へ進みます。

そして右手に現れるカウンター5席のみ、人気の山形そば店「ふくや」。
首都圏でも四軒しかない山形そばのお店が鎌倉にも昨年登場。
お店の方は山形出身で、そばも山形直送。
本場の独特な極太麺のそば、細麺の中華そばはどちらも甲乙着け難く美味しいです。
あっついそば(暖かいそば)、つったいそば(冷たいそば)が選べます。


写真はお店お勧めのつったいそば800円と山形名物の芋煮500円。
山形では冬でも冷たいそばを食べるそうです。
秋冬限定の「芋煮カレーそば」も、とても気になります!
日本酒が充実しており、亀時間スタッフもよく立ち寄るお店です。

●ふくや


定休日:火
営業時間: 11:30~15:00、18:00~22:00
HP:なし

ふくやの先、くねっと道が曲がって左手が本覚寺。
大晦日の夜は沢山の参拝客で賑わいます。

道を戻って老舗の魚屋さんを目印に左に曲がった突き当り、
静かな境内が鎌倉好きに愛されている妙本寺です。


妙本寺の建つ谷戸には鎌倉時代、源頼朝に仕えた御家人の比企能員一族の邸宅がありました。
比企能員は北条氏と対立し殺されましたが、
この場所を受け継いだ息子が日蓮に帰依したことから妙本寺となりました。

そんな血なまぐさい時代から800年以上が経ち、この谷戸は静けさを取り戻しました。
比企一族を鎮魂するかのように早朝は読経の声が響き渡ります。

夏は境内でセミの声のシャワーを思いっきり浴びながら、読書に浸ることも出来ます。
春は桜吹雪が見事。
桜のすぐ後にはカイドウというピンクの花が咲き誇ります。
このお寺のカイドウは誰が決めたか鎌倉三大カイドウに選ばれており、
この花について面白いエピソードが残っています。

鎌倉に詳しいソンベカフェオーナー宇治さんによると、
その昔、評論家小林秀雄と詩人中原中也が同じ女性を巡って争ったことがありました。
解決するために妙本寺で落ち合った二人は、見事に花びらを散らすカイドウを見て、
争いがバカバカしくなり、お酒を飲みに行ったとか。
秋の紅葉も合わせて季節折々の姿を楽しめるお寺です。
妙本寺を後にして、小町大路の一つ手前、左の小道へと進みます。

左手にぼたもち寺こと常栄寺。いつ訪れても境内に四季折々の花が咲き誇っています。
寺の名前は、鎌倉時代に逮捕された日蓮に尼さんがぼたもちを差し出したことに由来し、
毎年その出来事があった9月12日にぼたもち供養が行われています。


更に小道を南へ進んでいきます。
鎌倉は裏通りの路地歩きが楽しいのです。
有機的に曲がっているのが、合理的な直線で作られた現代の道との最大の違い。
もしかしたらその路地は鎌倉時代より古く、縄文弥生まで遡るものもあるかもしれません。
歩いているとその土地が持っているリズムを感じることができます。

左手に現れるのが、夏祭の富くじ引きが盛り上がる八雲神社。
この神社の脇から祇園山へ登れます。ちょっとしたトレッキングルートで、
夕方に5分も登れば、眼下に暮れなずむ鎌倉の街と海を一望できますよ。

大町四つ角の交差点に到着です。
右に曲がって今年8月にオープンしたばかり、惣菜、ビール、ケータリングのお店「オイチイチ」へ。



手作りで古民家が改装されており、とてもオサレです。

日替わりランチ1000円 この日の日替わりランチは豚肉でしたが、ベジ対応もしてくれます。
とうもろこしご飯はお代わりも可。

現役宿直スタッフまいこも合流してランチ。奥の部屋は落ち着きます。
一つ一つ丁寧に作られたお惣菜がプレートに盛り合わされて、目でも楽しめました。

●オイチイチ

休業日:月曜日
営業時間: 11:00~22:00
お店のHP:http://oicheech.blogspot.jp/

お腹一杯になった探検隊は、大町四つ角に戻り和菓子屋さん、「おおくに」の角を右へ。
ちなみにぼたもち寺で振舞われるぼたもちは「おおくに」で作られています。
この四つ角辺りは鎌倉時代は市場が立って賑わったそうです。


左手に老舗の製麺所を発見。スルーしてしまいそうになりますが、
よく看板を見てみてください。中華麺、むしめん、ゆで中華までは良しとして、
その次の其の他「シュピ」とは何でしょう?
そしてワンタンの後に続く文字はもはや日本語とは思えません。
この店の謎の看板、ブログを編集していて始めて気が付きました。
シュピって何ですかと聞く勇気は僕にはありません。
更に、目を凝らせば「メンはエノモト・・・アイスは・・・・・エノモト・・おかしもエノモト」と書いてあります。
アイスの後のためらいが非常に気になります。
でも謎は謎のままにしたほうが良いこともありますので、そのまま進みましょう。
真っ直ぐ行くと亀時間なのですが、右に面白そうな細い路地を見つけたので道草開始。


路地を進むと「なめっち」こと滑川の支流逆川(さかさがわ)に出ました。

小川を越えて踏切を左へ渡るといよいよ材木座です。
道草の道最終回~材木座編~をお楽しみに。

今回辿った道はこちら。

より大きな地図で 鎌倉駅⇒亀時間 道草の道~大町編~ を表示

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