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もう一つの鎌倉 称名寺(横浜市金沢区)とお勧めカフェ

鎌倉の世界文化遺産登録申請は、昨年残念ながら取り下げることになりましたが、
このときに登録候補となった対象の中で鎌倉市内ではない場所が三つありました。
逗子に抜ける名越切通、鎌倉から横浜市金沢区へと繋がる朝比奈切通、
そして同じく金沢区の称名寺です。

僕は小学2年からずっと金沢区で育ったので、自然の多い称名寺は恰好の遊び場でした。
そのため、存在が当たり前で特別視していなかったのですが、
先日、久しぶりに訪問してみたところ、このお寺の素晴らしさを再発見しました。
現在の行政区分では横浜ですが、鎌倉時代はこのあたりも鎌倉の一部でした。
称名寺は1258年に北条実時が開基した寺院で鎌倉武家文化の遺産なのです。


桜並木の参道


立派な山門

広い境内に見事に復元された池と反橋を含む浄土庭園。
このような寺院は鎌倉市内にも現存しません。


この古い絵図を見ると昔は本堂の裏に大きな講堂があったようです。


ピクニックに最高な、お寺の裏にある原っぱ。
高度成長期に開発が迫りましたが、反対運動のお蔭で裏山全体が市民の森として保全されています。

裏山にある八角堂には地下に通じる階段があって、
子供の頃は、鎌倉へぬける秘密地下道なのだという説を信じていました。
その後、塞がれてしまったので真相は闇の中です。

称名寺境内からトンネルをくぐると神奈川県立金沢文庫があります。
金沢文庫は日本最古の図書館として知られる北条実時の文庫を発祥とし、
中世の歴史博物館として蘇っています。


現在、鎌倉時代末期に生きた吉田兼好の特別展「徒然草と兼好法師」を6月22日まで開催しています。

県立金沢文庫ホームページ
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm

兼好法師は二度ほど鎌倉を訪れていたようで、金沢区の上行寺に滞在した記録が残っています。
『徒然草』の著者としてあまりに有名ですが、教科書で少し習った記憶はあっても、
ちゃんと最後まで読んだ人は多くないのではないでしょうか。
現代語訳を公開されている方のサイトを下記リンクに貼っておきましたので、
ご興味あれば読んでみてください。
http://www.geocities.jp/hgonzaemon/turezuregusa.html
彼の”世捨て人”な世界観だけでなく、現代にも通じる自然や物の捉え方を知ると
鎌倉時代がぐっと近くに感じられることでしょう。

称名寺へのアクセス:京浜急行金沢文庫駅東口から徒歩15分。
鎌倉からはバスで逗子に行き、新逗子駅から京浜急行に乗るのが便利です。

そして、称名寺に行くなら寄り道してほしいカフェを2件ご紹介。

●カフェギャラリー&窯ばおばぶ


金沢文庫駅から称名寺へ向かう途中の住宅街の中にあるカフェ。
一歩踏み入れれば時間を忘れるような、ゆったりと落ち着いた時がいつも流れています。


緑に囲まれた古民家の落ち着いた佇まいだけでなく、
手作りの優しい料理とオーナー堀越さんの魅力が沢山の人を集めています。


天然酵母パンと雑穀おにぎりから選べるランチプレートは
スープ、ドリンク、デザート付で1200円。

亀時間をまだ始める前のこと。
一番最初にムビラ教室をこの場所で開かせて頂いていた関係で、
ずいぶん昔からお世話になっているカフェです。
地域のコミュニティスペースとしての在り方に大いに刺激を受け、
振り返ると亀時間の原点の一つであったことを再認識しました。

カフェギャラリー&窯ばおばぶ
ホームページ:http://www.cafegallerybaobab.com/
住所:神奈川県横浜市金沢区金沢町66
Tel:045-701-7516
営業時間:11:00頃~夕方頃
定休日:水曜日・木曜日

●アサバアートスクエア

遠くからも通わせたい子供デザイン教室といえばこちら。
年々盛り上がりを見せる金沢文庫芸術祭の拠点でもあり、
イベントも頻繁に開催されています。
称名寺参道と並行する裏道に位置していますが、作りが独特なので見逃すことはありません。

数年前よりカフェも併設して、サンタフェ風の素敵な中庭でランチやドリンクが楽しめます。

ASABA ART SQUARE
ホームページ:http://aas205.blogspot.jp/
住所:横浜市金沢区金沢町205
営業時間:11:30-16:30
    ランチラストオーダー14:30
定休日:月・火・日曜日

<MASA>

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