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9月30日(土)サムソン・ブレ ジャパンツアー2023 ワークショップ&ライブ@鎌倉・亀時間 参加者募集!

奏者として46年、職人として30年。ショナ人の魂の楽器「ンビラ」の神髄を、いま日本に伝える。

【会場】亀時間 鎌倉市材木座3丁目17−21

【ワークショップ(要予約)】
時間:10:30~12:00
料金:3000円(1ドリンク付き)


【ライブ(要予約)】
時間:13:00~14:30
料金:2500円(小学生以下無料)


【予約受付】下記リンクよりお申込みお願いいたします

https://mbirazvakanaka.com/live/samson-bvure-workshop-and-live-kamakura-20239030

[サムソン・ブレ(Samson Bvure)プロフィール]  

1970年ジンバブエ共和国(旧南ローデシア)東マショナランド県チオタ地域で生まれる。ショナ人。ショナ社会に古くから伝わるンビラ(mbira)と呼ばれる楽器の職人であり奏者。チオタ地域は伝統的な音楽が盛んに演奏されることで知られる地域で、ブレもその音楽に触れながら育った。7歳の頃、誰からも教わることなく、ンビラの伝統曲であるマオロロを演奏し、周囲を驚かせた。木工職人であった母方の伯父のもとで修行し、木工技術や木彫と同時にンビラの作製、演奏技術も洗練させた。20代から本格的にンビラの職人として生計を立てるようになった。宗教儀礼やコンサートでの演奏活動のほか、若手奏者の指導には定評がある。  職人・音楽活動以外にも農業に取り組んだり、豊富な薬草の知識で病気を治療したりと、まさに多才である。2005年からは文化人類学者の松平勇二のインフォーマントとして、ショナの音楽文化や宗教儀礼についての調査研究に携わってきた。  今回は音楽の演奏だけでなく楽器作製の披露、ワークショップ、ジンバブエの暮らしや宗教文化についての語りなどを通じて、ショナ人の魂の楽器「ンビラ」の真髄を日本に伝える。

【サポートメンバー】Yayoi Matsumoto(岡山、関西)


ジンバブエにてサムソン・ブレに師事。2023年、ブレ氏とムビラアルバム「MADIRIRANO MBIRA GROUP / NHIMUTIMU」をリリース。

【mbira(ンビラ/ムビラ)とは?】
ラメラフォンの一種。ショナ語でンビラという。他のアフリカの言語ではリンバ、カリンバ、リケンベ、デング、などとも呼ぶ。木製の共鳴板に鋼鉄製の鍵が取り付けられており、親指や人差し指で弾いて演奏される。原理、音色、ともにオルゴールと共通点がある。ラメラフォンの起源はアフリカと考えられており、南部アフリカでは6世紀ごろの遺跡からラメラフォンの鍵が出土している。
ショナの人々にとってンビラは政治的、宗教的にとても重要だ。何か困りごとがあったとき、ンビラを演奏し、祖先や神霊を霊媒師におろして助言を仰ぐ。ンビラの音楽は人と人、この世とあの世、現在と過去をつなぐ楽器で、「ムズィムのンビラ」と呼ばれることもある。ムズィムとは、祖先であり、見えざる存在(祖先の霊、神、精霊)であり、またどの人間にも宿っている魂である。ンビラの音楽はジンバブエが人種差別と闘った1970年代の解放闘争でも大きな役割を果たし、ジンバブエの国民的楽器のひとつになっている。

【ンビラ作りの職人技】
ンビラ作りには材料として、木材と複数の太さの鋼鉄製ワイヤー、最低限の工具として手斧(ちょうな)と金槌があれば作製できる。もちろん大量生産する際には電気工具なども用いるが、共鳴板を手斧一本で彫り、鍵を一本ずつワイヤーを金槌でたたいて成形するには熟練の技が必要だ。ブレの作るンビラの鍵は刃型の形状が特徴である。ブレは鍵の成形に関して特筆すべき高度な技術を持ち、そのスピードと精度は他に比較できる職人がいない。今回のツアーではンビラ作製の技術も披露しつつ、ツアーを通じて楽器を完成させる。

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