雨晴らし、海から山へ「鎌倉音さんぽ」報告
先週末、5月23日、24日で開催された「鎌倉音さんぽ 耳を開き遊ぶ日曜日 in 皐月」。
初日の土曜日は天気も良く、サウンドファシリテーターのまりえさんは、
参加者と夕方、材木座の海へ行きワークショップ「音のハンカチ落とし」。
材木座の誇る銭湯、清水湯ですっきりしたあとは亀時間にて夕飯。
10号炊きの鉄釜ご飯に手作り味噌の味噌汁、メインは手作り高野豆腐の唐揚げ。
食後はまりえさんが音をテーマに活動するきっかけとなった南大東島のお話を聞いたり、
おしゃべりしたりしてゆっくりと過ごします。
残念なことに明日は雨降りの予報です。どうなってしまうのでしょうか・・・・。
翌朝、5時半には起床。
天気予報をチェックすると、何と雨から曇りに変わっていました!
6時48分発のバスで鎌倉駅へ向かいます。
鎌倉案内人の宇治さん、日帰り参加組と合流した一行は江ノ電で稲村ヶ崎駅へ。
小さな駅を降りて歩くこと数分。角を曲がると海が見えてきました。
風のせいで空気が澄んでいるのか、曇天なのに富士山や伊豆半島、大島がはっきりと見えていました。
神奈川の景勝50選の一つ、稲村ヶ崎公園へ。新田義貞がここを通り鎌倉へ攻め入ったという歴史の地。
宇治さんから解説があった後に、軽く体操をして体をほぐしてから音のワークショップ。
耳に手を当てて聞こえてくる音は?
手の当て方によってすごく変化することが分かり、新しい発見でした。
海の直ぐそば。風も吹いているので、やはり波の音が強く聞こえてきます。
ここでポツポツと雨が降り始めました。やっぱり雨天なのか・・・。
東屋に入り朝ごはん。亀時間で用意した朝弁当は、天然酵母パン、ミモザサラダに鎌倉野菜のグリーンサラダ、亀時間の庭で採れたルッコラ入り。ぐるぐる模様のビーツが彩りを添えます。
食後はお昼寝、ではなく寝転んで聞こえてくる音に耳を済ませます。
雨は止み、近くに画眉鳥がいて、美声を聞かせてくれていました。
リラックスしすぎて半分寝ていた人もちらほら。
浜に降りるとだんだん天気が快方に向かってきました。日頃の行いが良い人ばかりなのでしょうか。
遠くに見える富士山頂も光に照らされていました。思い思いの場所に座り、聞こえてくる音をスケッチ。
それぞれの描いた絵を発表し合います。
波の音、上手に表現されていますね。今回の参加者は描写力が高い人が多かったです。
海藻について宇治さんの解説。ちょっと拾っただけでこんなに沢山の種類が。
海藻の多様性があることでこの辺りは有名なんだそうです。
海を離れて、稲村ヶ崎の住宅街を抜け、大きな地図には載っていないという山道に分け入り、鎌倉山へ。
海とは異なる植生。鳥の声も厚みが増していることに気が付きます。
天から降り注ぐ木漏れ日が美しい!太陽が拝めるとは思ってもいませんでした。
山から見る海の眺め。海の上ではヨット大会をやっているようです。
鎌倉山神社にて最後となる音のワークショップ。
今日一日で聞いた音を楽器や辺りにあるもので表現します。
たったの1時間程度で海から町、そして山へ。鎌倉の自然を満喫する今回のコース。
それを象徴するかのように沢山の波の音、鳥の声、小枝を踏んで割れる音、山道を歩く音の大合奏。
道程を共有して振り返るこの数分間、それぞれの感性が響きあう即興演奏です。
晴れ男と晴れ女が大集合したのか天気にも奇跡的に恵まれて、とても充実した一日を過ごすことが出来ました。
また次回をお楽しみに。
<MASA>