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僕は時々鎌倉、逗子、葉山周辺の山を散策したり、走ったりします。
植林後に放置されたままの薄暗い森を見つけるにつれて、
余分な木を伐採して光が当たる明るい森にできないものかと感じていました。

亀時間のスタッフに話すと知人がそんな活動に参加しているよ、
ということで紹介を受けたのが、北鎌倉台峯緑地保全会の方たち。
地域住民と市民の協力を得て2008年から台峯の手入れを始めたのがきっかけとなり出来た団体です。
昔は田畑、薪や竹などの資源入手のために、人が手入れしていたこの里山を
本来の姿に取り戻すために活動してらっしゃいます。


北鎌倉駅の西側、地図の中心あたりの森が活動の場です。
一昨日の暑い晴天の日、活動場所にお邪魔して伐採作業を一日体験させてもらいました。

9時に集合場所に赴くとみんな長袖を着ています。体の保護とやぶ蚊除けのためです。
素人の僕は暑いだろうからとTシャツを着て来てしまう失敗!
仕方なく蚊除けスプレーをお借りして対処。
僕の血は美味しくないのか、平地ではそんなに刺されないんですけど、
やぶ蚊にはかないません。

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この日は緊急時の避難路でもある山道が薄暗いので周囲の竹と木を伐採することに。
作業開始前からすでに汗の出る暑さ。湿気が高く体が重く感じます。

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この季節は雑草も勢いが凄いです。草刈り機で高いところまで切っていきます。

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山道の脇に生えて大きくなってしまった木を伐採。

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僕ものこぎりをお借りして、竹を切る作業に取り組みました。
竹はご存知の通り、中が空洞なので切るのはそんなに大変ではありませんが、
切った後の倒れる方向を考えないと、他の竹に絡まってしまいます。

力の入れ方、切る向きなどコツを熟練の方に教わり、だんだんと慣れてきました。
頭のイメージでは竹をバッサバッサと成敗するつもりだったのですが、
竹は切ったら枝打ちして、適当な長さに切って整理しなければならないので、
1本に対して5分~10分はかかってしまいます。

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こちらはスーパーマシン、チッパーくん。
バリバリと音を立てながら枝を食べて、チップ状の粉をお尻から吐き出します。
手袋が枝に絡まってしまうことを想像するとゾッとしてしまうとても危険な作業。

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作業が進むと見上げた空が少し広くなって、光が差し込んできました。
しかしながら大人8人で約3時間作業をしたのにそんなに多くの木や竹は切れません。
伐採はとても地道な作業だと体感した次第。

作業もほどほどにして、メンバーの知人に台峯の山を案内してもらいました。
保全会の活動によって、見通し良くすっきりした景観を取り戻した森があちこちにありました。
森が明るくなって以来、来る人も増えてきたそう。
ただし、この森は市の所有地なので、伐採された木や竹を加工して販売し、活動資金を作ることが出来ません。
山の木々を資源として使えず伐採のための伐採になってしまっているのが悩みだそう。
里山の景観を取り戻したい人々の気持ちだけでこのボランティア活動は支えられているのです。

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円覚寺を見下ろす見晴台ではお月見など楽しそうな行事も開催しています。
この辺りは公園化が決定しているそうですが、まだ開園まで数年の時間が必要とのこと。

作業終了後はメンバーの方のお宅にお邪魔して、持ち寄り昼食会。
美味しいご飯をごちそうになりました。
久々に大量の汗をかいたので冷たいビール(ノンアルコールですが!)の旨さは格別でしたよ。
そして、この地域で生まれ育った先輩たちの楽しいお話を聞いて、
彼らが台峯への深い愛着と、この地の歴史から植物の生態までの深い知識を持っていることが分かりました。

このお宅は地域コミュニティのサロン的な場所で、
お餅つき、流しそうめん、獅子舞など楽しそうな昔ながらの行事が一年を通じて沢山行われています。
遠い田舎ならいざ知らず、鎌倉にこのような人々が集う場所があることに驚きました。
僕たちが便利さや合理性を追求した結果、失おうとしている生活文化が
この地域にはまだ息づいていることを羨ましく感じました。
そしてこのコミュニティがあるからこそ、山の保全活動が9年以上も継続されているのでしょう。

僕もこれから台峯に時々お邪魔して伐採について勉強させてもらい、
いつかは別の森を手入れ出来るようになれたらいいなと妄想しています。
鎌倉のあちこちで同じような活動が行われて、森との付き合いを人々が取り戻したら
きっと今よりより良い街になるはず。
彼らの活動に興味を持たれた方は是非こちらのホームページもご覧くださいね。

●北鎌倉台峯緑地保全会のホームページ
https://kitakamadaimine.wordpress.com/

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