さて、イベント開催などでバタバタしてしまい、前回の道草大町編からちょっと時間が空きました。
実際に道草したのは残暑も残る初秋でしたが、最近すっかり朝晩の冷えが気になり始めました。
季節感を損なわないように急いでブログアップします。

前回は大町のお店「オイチイチ」でランチを食べてお腹いっぱいになったところで、
大町四つ角を右へ、そして路地を右へと曲がり踏切を渡るところまで。

なんでしょうか?この「ぐにょーん」とアゴが伸びた横須賀線。i phoneで撮った写真です。

現在のお年寄りが子供だった頃、大町と材木座は祭になると喧嘩神輿をして
争っていたため、仲が良くなかったそう。当時の子供たちは隣町に行くだけでも
きっと勇気が必要なことだったに違いありません。
僕らも勇気を出して大町から踏切を越えるとそこは材木座1丁目1番地。

道を真っ直ぐに進み、右に曲がって最初に訪れたのは「ギャラリーAKI」さん。
元酒屋さんだった場所がそのままギャラリーになりました。
常設展ではお手頃な和食器などを手に入れることができます。

その後、小道を探検隊で突入しては行き止まりで引き返すこと数回。

美しい曲線を描く路地。鎌倉時代からあった道に違いありません。
現代の都市計画担当者には引けない線です。
そそられ度はかなり高めですが、残念ながらこの先は行き止まり。

幾度となく行き止まりに阻まれましたが、ついに元の小町大路に戻る路地を発見。
最後尾のユリコ隊員は先月末、太平洋の南、セブ島への探検へと旅立ちました。
半年後、セブ探検の成果を発表するとかしないとか?!


元鶴岡八幡宮の文字が彫られた碑。
そう、鎌倉のシンボル的存在であるあの鶴ヶ岡八幡宮は、最初材木座にあったのです!!
源頼朝の先祖、源頼義が、1063年に京都の石清水八幡宮護国寺を勧請したのが八幡宮の始まり。
1180年に頼朝が鎌倉幕府を開くにあたり現在の位置に移転させたのです。
鎌倉幕府の始原は材木座だった、というのは言い過ぎでしょうか。
一年中参拝客の絶えない現八幡宮と対照的に、引退してひっそりと静かに佇む元鶴岡八幡宮。
こんな場所もまた鎌倉の魅力の1つです。

ちなみにこのお宮のすぐ隣に、芥川龍之介が住んだ住居跡があります。
大正五年、東京帝国大学(現東大)を卒業して横須賀の海軍学校の英語教師となった
彼が、この地で「羅生門」を始めとする一連の創作活動に励んだのです。
二年後に結婚して同じ場所に芭蕉の生える庭のある独居を構えて、
平和な日々を過ごしたと本人の記述があります。
大正時代の材木座はさぞのんびりしていたことでしょう。
しかしながら十年後に彼は自殺を遂げてしまうのでした。

さて、探検隊は元八幡を後にして、小町大路まで戻って来ました。
大路と横須賀線の交差する踏切脇にあるのが辻薬師堂。

丸い穴に片手を突っ込み、お賽銭を入れると電気が付いて薬師如来を拝むことができます。
お賽銭を入れなくても手を突っ込むだけでセンサーが反応して電気が付いてしまうことは、
良い子の皆さんは内緒にしておきましょう。

さて水道路という交差点まで来ました。
「みずどうろ」「すいどうろ」ではなく、正解は「すいどうみち」です。
この地下を東西に水道管が通っているので水道路。

明治時代、横須賀に出来た軍港に良質の水を供給するために、
神奈川県愛川町を流れる中津川の取水場から水のパイプをビシッと斜めに53km引いたのです。
水道路だけで1つのブログが書けるくらい興味深い存在です。
ポンプは使わずに高低差だけを利用して水がゆっくりと流れていたり、
この水道路沿いに海軍の「海」と書かれた石碑が埋まっていることだったり。
ちなみに横須賀線も軍事目的が主で敷かれた鉄道です。

水道路を右に曲がると旧鎌倉地域唯一の銭湯「清水湯」があります。
亀時間を立ち上げるにあたり、銭湯の近くでやりたいねということで
銭湯を探したら三方を山に囲まれた旧鎌倉地区にはもはやここしかありませんでした。
昭和の雰囲気の残る良い銭湯。
毎日掃除しているのでとても綺麗で清潔感にあふれています。
みんなで熱いお湯に入って末永く営業してもらえるようにしましょう!


●清水湯
営業日:火、木、土、日
営業時間:15:00~21:00(20:30には入湯してください)
湯温:平均46度(かなり熱い!)

水道路に戻り右へ曲がり亀時間へと向かいます。

丸いポストが鎌倉には多いです。四角いヤツに取り替える必要なんてないですよね!
ポストの奥にあるお寺は「妙長寺」。明治の小説家、泉鏡花がこの寺に二ヶ月逗留した
経験を元に「星あかり」という小説を書いたそう。


左手に見えてきたのは創業昭和44年の「日進堂」。昔懐かしの駄菓子が売っています。

ちなみに、ここのおじさんと一緒に材木座のお祭りで焼き鳥を焼いています。

懐かしのアンズバー@20円でしばし休憩。
駄菓子を売っている店も少なくなりました。
鎌倉でも貴重な存在です。

●日進堂
休業日:元旦及び不定休
営業時間:8:00頃~19:30頃

まっすぐに進めば亀時間まで後少し。
でもここで日進堂の左の路地に進みましょう。


奥に鎮座するのは五所神社です。
ここの御札を亀時間でも頂いて奉っています。
明治時代の廃仏毀釈の折、5つの神社をここにまとめたので
五所神社という名前なのだそう。
ちなみにこの場所には近づけないという知り合いがいます。
色々なものが見えてしまうそう。くわばらくわばら。

小町大路と並行する裏道を南下。
突き当りを右に曲がり元の小町大路に戻り左に曲がると
すぐ右手が「亀時間」ですが、ちょこっと右に曲がりましょう。

左手に現れるのが、元金物屋さんを改装したお店「花木堂」さん。
普段は火・木・土で洋裁教室をやっているのが店名の秘密。
月末はギャラリーとしてオープンしています。
建物は亀時間と同い年と伺いましたが、内装がとても素敵です。
只今10/26~28で雑貨展開催中です!

●花木堂

営業時間:月末ギャラリーは11:00~17:00営業

花木土を南下して、いよいよ亀時間到着です。
お疲れ様でした!

今回の道草時間、鎌倉駅から合計5時間。
残暑の陽ざしにやられて隊員みんなぐったりでしたが、
秋は涼しいのでベストシーズン。
鎌倉の路地歩きはそこここに歴史や時代の移り変わりが刻まれていて楽しいです!
もちろん垣間見えるお宅の植栽や意匠も見所の1つ。
時には路地を彷徨ったり迷ったりしてみるのもいいものですよ。

今回歩いた道はこちらです。

より大きな地図で 鎌倉駅⇒亀時間 道草の道~材木座編~ を表示

次回の亀時間探検隊の探検をお楽しみに!

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